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ストレスが脳に与える影響。「コルチゾール」と上手に付き合うための時間

「ストレス」という言葉を聞かない日はないかもしれません。
私たちは、ストレスを、漠然とした「心の疲れ」や「精神的なプレッシャー」として捉えがちです。しかし、その正体は、私たちの身体の中で起きている、極めて具体的で、パワフルな化学反応なのです。

そして、その反応の主役を担っているのが、「コルチゾール」というホルモンです。
コルチゾールは、しばしば「ストレスホルモン」と呼ばれ、悪者のように扱われることもありますが、本来は、私たちが生き抜くために不可欠な、頼もしい味方なのです。

コルチゾールは、身体の「緊急対応チーム」

コルチゾールは、私たちの身体の、非常に優秀な「緊急対応チーム」だと考えてみてください。
例えば、仕事で重要なプレゼンテーションを控えている時、あるいは、困難な問題に立ち向かう時。

私たちの脳は、危険を察知し、コルチゾールを分泌します。すると、血糖値が上がり、脳や筋肉にエネルギーが供給され、注意力や集中力が高まる。まさに、心と身体が「臨戦態勢」に入るのです。

このように、短期的なストレスに対して、私たちのパフォーマンスを最大限に引き出してくれる。それが、コルチゾールの本来の、素晴らしい役割です。

「警報」が鳴り止まない、という問題

問題は、この優秀な「緊急対応チーム」が、24時間、出動しっぱなしになってしまうことです。
現代社会は、締め切り、通知、人間関係、情報の洪水といった、無数の「小さなストレス」で溢れています。
その結果、私たちの身体の警報システムは、常にONの状態となり、コルチゾールが慢性的に分泌され続けてしまうのです。


この「慢性的な高コルチゾール状態」こそが、心と身体に、静かな、しかし深刻な影響を及ぼします。
研究によれば、過剰なコルチゾールは、記憶を司る「海馬」を萎縮させ、思考力を低下させたり、不安を司る「扁桃体」を過敏にし、常にイライラや不安を感じさせたりすることが分かっています。 

質の良い睡眠を妨げ、免疫力を低下させることも。 頼もしい味方であったはずのコルチゾールが、警報を鳴らし続けることで、私たちの心身を、内側から少しずつ、すり減らしていってしまうのです。

「もう大丈夫だよ」という、身体への合図

では、どうすれば、この鳴り止まない警報を、OFFにすることができるのでしょうか。
答えは、私たちの脳と身体に、「もう、緊急事態は終わったよ」「もう、大丈夫だよ」という、明確な「安全信号」を送ってあげることです。

そして、その最も効果的な信号が、意図的に作られた「OFFの時間」に他なりません。
仕事やスマートフォンから完全に離れ、心からリラックスすることで、身体は初めて「休息・修復モード」である副交感神経を優位にさせ、コルチゾールの分泌を鎮めることができます。

究極の「安全信号」を送る場所

『みずは』が提供するのは、この「安全信号」を、あなたの心と身体の、最も深いレベルにまで届けるための時間と空間です。
カプセルという、外界から完全に守られた、静かで、安全な環境。 

それは、あなたの脳に「ここは、いかなる脅威もない、絶対的な安全地帯だ」という、これ以上なくパワフルなメッセージを送ります。
そして、高気圧と水素の力が、身体の内側から、興奮した神経を優しくなだめ、乱れたホルモンバランスを、本来の穏やかな状態へと整えていく。
それは、単にリラックスする、という行為を超えています。

 鳴り止まなかった警報システムを、根本からリセットし、あなたの心と身体に、真の平穏を取り戻させるための、科学的なプロセスなのです。
ストレスやコルチゾールは、敵ではありません。 問題なのは、ONとOFFのバランスが崩れてしまうこと。
あなたの心と身体は、静かな「OFFの時間」を、賢明な主であるあなたからの「もう大丈夫だよ」という合図を、今か今かと待っています。
その声に、どうか、応えてあげてください。

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