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水素は「あやしい」?その誤解と、医療現場で研究が進む本当の理由。

「水素が健康や美容に良い」という話を耳にした時、あなたの心には、どのような感情が浮かぶでしょうか。
「最先端のウェルネス」という期待感かもしれませんし、「本当に信頼できるのだろうか?」という、少しばかりの警戒心かもしれません。

その警戒心は、情報を真摯に見極めようとする、あなただからこその、健全な反応です。

 私たちも、その気持ちを、深く理解しています。
なぜなら、水素に関する情報は、まさに「玉石混交」。

中には、科学的根拠に乏しい、過剰な表現で語られるものも、残念ながら存在してきたからです。
今回は、私たちがなぜ、そうした状況を理解した上で、なお「水素」の可能性に着目しているのか。その理由を、誠実にお伝えしたいと思います。

なぜ、「あやしい」というイメージが生まれたのか

まず、私たちがこの問題を、真正面から見つめることから始めましょう。
水素に対して、一部で「エセ科学」といった懐疑的なイメージが生まれてしまった背景には、主に二つの理由があると考えられます。

  1. 一部の過剰な広告表現
    過去、一部の関連商品が、「あらゆる病気が治る」といった、医薬品ですら謳うことのできないような、誇大な表現で販売されてしまった歴史があります。こうした非科学的なアピールが、当然のことながら、多くの人々の不信感を招きました。

  2. 玉石混交の市場
    健康食品やウェルネスの市場は、医薬品ほど厳密な規制がありません。そのため、水素の濃度や品質が、製品によって大きく異なり、消費者が「本物」を見極めるのが非常に困難な状況が生まれました。

こうした市場の未熟さが、「水素=あやしい」という、一括りにしたイメージを生み出してしまったのです。

一方で、静かに進む、医療・科学分野での真摯な研究

しかし、そうした騒がしい市場とは一線を画す、静かな研究室の世界では、全く別の物語が、着実に紡がれていました。
大きな転機となったのは、2007年。
権威ある科学雑誌『Nature Medicine』に、水素ガスが、身体の「悪玉活性酸素」を選択的に除去する、という論文が掲載されたことです。

これを皮切りに、水素の生体への影響に関する、真摯な科学的研究が、世界中の大学や医療機関で加速しました。日本国内でも、その安全性と可能性が注目され、先進医療の現場で活用する試みも始まっています。


例えば、以前の記事でもご紹介した、
慶應義塾大学医学部による研究もその一つです 。水素吸入が、心身のバランスを司る「自律神経」に、穏やかに作用する可能性が示唆されるなど、その働きが、科学的な手法で、少しずつ解明され始めています 。

私たちが信じるのは「可能性」と「科学的プロセス」

私たち『みずは』が、お客様にお伝えしたいこと。 

それは、水素が「万能の奇跡」である、ということではありません。
私たちは、一部の過剰な表現にくみすることも、未証明な効果を断定することもしません。

私たちが信じているのは、権威ある研究機関で、真摯な科学者たちが、人生をかけて探求している、その「未来への可能性」です。
そして、その可能性を、医療ではなく、「日々のウェルネス」という形で、皆様の健やかな毎日に貢献できないだろうか、と考えています。

だからこそ、私たちは、玉石混交の情報の中から、信頼できる研究成果や、確立された生理学の論理といった「宝石」だけを丁寧に見極め、お客様にお伝えしていく責任があるのです。

私たちは、一過性のブームを追いかけるのではありません。
 静かな研究室で積み重ねられる、真摯な科学の歩みと、お客様の健やかな未来だけを、見つめています。

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