「水素吸入」と聞くと、多くの方は、椅子に座り、鼻や口に当てたチューブ(カニューラ)から、静かに気体を吸い込む、という姿を想像されるかもしれません。 それは、水素を身体に取り込むための、一つの有効な方法です。
しかし、私たち『みずは』は、あえて、その方法を選びませんでした。 私たちがお客様にご提供するのは、ただ吸うだけではない、全身で、清浄な水素を「浴びる」という、深く、そして、包括的な体験です。
なぜ、私たちは、この「全身での体験」にこだわるのか。 そこには、私たちのサービスに込めた、大切な「思想」と「科学的背景」があります。
身体へのアプローチは、一つではない
私たちの身体は、外界から様々なものを取り込むための、複数の「ルート」を持っています。
- ルート1:呼吸器(肺)
言わずと知れた、生命維持の根幹をなすルートです。肺から取り込まれた酸素や水素は、血液にのって、全身の細胞へとスピーディーに運ばれていきます。これは、身体の「内側」からアプローチする、いわば「全身への幹線道路」です。 - ルート2:皮膚
私たちの身体を覆う、最大の臓器である「皮膚」。皮膚は、ただ外界と身体を隔てるバリアーではありません。呼吸をし、様々な物質を吸収する能力を持っています。これは、身体の「外側」から、直接的にアプローチする「局所への浸透路」とも言えます。
「包括的(ホリスティック)」という、私たちの思想
多くの水素吸入サービスが、ルート1、すなわち「呼吸器」からのアプローチに特化しています。
しかし、私たちは、お客様の心と身体を、部分ではなく、一つの繋がった「全体(ホリスティック)」として捉えたい、と考えています。
これを、一本の、大きな木を育てることに例えてみましょう。
「吸う」という行為は、木の根元に、たっぷりと水を与えることに似ています。根から吸収された水分は、幹や枝を通り、やがて、すべての葉にまで行き渡ります。これは、生命を支える上で、最も重要なアプローチです。
しかし、もし、その木が、強い日差しや、乾いた風にさらされていたら、どうでしょうか。 根からの水分だけでは、葉の一枚一枚が、潤いを保つのは難しいかもしれません。
そこで、私たちは、「浴びる」という行為を加えます。 それは、木の葉、一枚一枚に、優しく霧吹きで、潤いを与える行為に似ています。 紫外線や、大気汚染といった、最も過酷な環境に、常に最前線で晒されている、あなたの「皮膚」。その皮膚を、抗酸化作用を持つ水素のベールで、直接、優しく包み込む。
内側からは、呼吸を通じて、全身へ。外側からは、皮膚を通じて、局所へ。
この二つのルートから、同時にアプローチすること。 それこそが、私たちが考える、最も包括的で、思慮深い、コンディショニングのかたちなのです。
「包み込まれる」という、心へのアプローチ
そして、私たちの「体験デザイン」は、科学的な背景だけに基づいているわけではありません。
全身がカプセルに包み込まれる、という体験は、あなたの「心」にも、深く作用します。
チューブで吸う、という部分的な関わりではなく、全身が、守られた、安全な空間に「浸る(イマージョン)」という体験。
それは、日常のあらゆる役割や緊張から、完全に切り離されるための、一種の「儀式」です。
「すべてを、委ねていいのだ」という、深い安心感。 その心理的な効果が、身体のリラックスを、さらに、深いレベルへと導いてくれるのです。
真のコンディショニングとは、部分的なケアではなく、あなたという存在の、すべてを、優しく包み込むこと。
私たちは、そう信じています。
呼吸から、そして、肌から。 あなたの全身で、生命の源流とも言える、このシンプルな元素の力を、感じてみてください。