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情報に「触れない」権利。デジタル社会における、新しい自己防衛

朝、目覚めて、一番に手に取るもの。 夜、眠りにつく、その直前まで、見つめているもの。
多くの人にとって、それは、スマートフォンではないでしょうか。

 私たちは今、人類の歴史上、初めて、24時間365日、世界中のあらゆる情報に、瞬時に接続可能な時代を生きています。
それは、計り知れないほどの、利便性と、可能性を、私たちに与えてくれました。

しかし、その光の裏側で、私たちの心と身体が、静かな悲鳴を上げていることに、私たちは、気づいているでしょうか。
「いつでも繋がれる」ということは、裏を返せば、「決して、切断されない」ということ。

 私たちは、「知る」自由は手に入れましたが、その代償として、「知らなくてもいい」自由を、失ってしまったのかもしれません。

接続し続ける、という「見えない労働」

常に情報に接続可能な状態。それは、決して、ニュートラルな状態ではありません。
私たちの脳と神経は、見えない「労働」を、強いられています。

  • 脳への、絶え間ない負荷
    次々と流れ込んでくるニュース、メール、メッセージ。私たちの脳は、その情報を、常に処理し、評価し、取捨選択することを、無意識に、強制されています。これは、思考のエネルギーを、静かに、しかし、確実に消耗させていく、知的労働です。

  • 心への、感情の伝播
    SNSを開けば、世界のどこかで起きている悲劇や、誰かの怒り、そして、自分にはない、誰かの輝かしい日常に、いとも簡単に触れることができます。他人の感情が、自分の感情と、境界線なく流れ込んでくる。これは、心を、常に不安定にさせる、感情労働です。

  • 身体への、静かなる緊張
    「いつ、連絡が来るか分からない」。その無意識の待機状態は、私たちの自律神経を、常に、活動モードである「交感神経」優位の状態に保ちます。心と身体は、決して、真にリラックスすることができないのです。

あなたには、「触れない」権利がある

私たちは、この、見えない労働から、自分自身を守る必要があります。
 そのための、最もシンプルで、最も力強い方法が、「情報に『触れない』権利」を、自らの意志で、行使することです。

それは、時代に逆行することではありません。
情報に、ただ、受動的に「使われる」のではなく、自らが、主体的に「使いこなす」ための、新しい時代の、自己防衛術なのです。

それは、
・あなたの、有限で、かけがえのない「集中力」という資産を、守る権利。
・他人の感情のノイズから、あなた自身の「心の平穏」を、守る権利。
 ・深い思索や、創造性、そして、目の前の人との、本質的な繋がりのための「時間」を、守る権利です。

その「権利」が、絶対的に、守られる場所

とはいえ、日常の中で、この権利を行使し続けるには、強い意志が必要です。
社会は、私たちに、常に「接続していること」を、暗黙のうちに、要求してくるからです。

『みずは』は、この、あなたの「情報に『触れない』権利」が、絶対的に、そして、物理的に、守られる、聖域(サンクチュアリ)です。
カプセルの中に、スマートフォンを持ち込むことはできません。 そこは、あらゆるデジタル情報が、完全に遮断された、オフラインの世界。

ここでは、あなたは、情報から離れる「努力」をする必要はありません。
環境そのものが、あなたに、その権利を、優しく、しかし、確実に、与えてくれます。

その結果、あなたの脳と、神経と、心は、生まれて初めて、と言ってもいいほどの、完全な休息と、静寂を取り戻すのです。
あなたの注意は、あなたの時間です。 あなたの平穏は、あなたのものです。
その、最も大切な権利を、誰にも、何にも、明け渡さないでください。 そのための聖域が、ここにあります。

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