Skip to content

「頑張らない」を、頑張る

あなたはきっと、とても頑張っている人なのだと思います。

より良い自分になるために、新しい知識を学ぶ。
目標を達成するために、時間を惜しまず努力する。周りの期待に応えるために、常にベストを尽くす。

その向上心と、ひたむきな姿勢は、何よりも尊い、あなたの輝きそのものです。

しかし、そんなあなただからこそ、ふと感じる瞬間はないでしょうか。
「あれほど頑張っているのに、なぜか物事が前に進まない」 「力を入れれば入れるほど、心と身体が固くなっていく」

もし、そう感じているのなら。 今、あなたに必要な「頑張り」は、これまでとは、少しだけ質の違うものなのかもしれません。

「頑張り」の罠 - なぜ、力みは視野を狭めるのか

私たちの心と身体は、固く握りしめた拳に似ています。 力を込めれば込めるほど、拳は硬くなり、指は自由を失います。

その状態では、何かを繊細に掴んだり、優しく触れたりすることはできません。
本当に力強い一撃を放つためには、一度、その拳を完全に開いて、リラックスさせる必要があるのです。

常に「頑張っている」状態も、これと同じです。
交感神経が優位になり、心身は常に臨戦態勢。その緊張は、私たちの視野を狭め、「今、ここにある問題」だけに思考を集中させてしまいます。

創造的なアイデアや、問題の本質を見抜くような俯瞰的な視点は、こうした力みの中からは、決して生まれてはこないのです。

走り続けることで、かえって目的地から遠ざかってしまう。それが、「頑張り」が時に生み出す、静かな罠なのです。

「頑張らない」は、最も高度な「頑張り」である

ここで私たちが提案したいのは、努力を放棄することではありません。怠けることでも、諦めることでもない。
それは、意図的に、そして、勇気をもって、「頑張らない」という選択をするということです。

  • 成果を手放すことを、頑張る。 すぐに答えを出そうとせず、一度、問題から意識的に離れてみる。あなたの潜在意識が、最高の答えを導き出してくれることを、信じて待つ。
  • 何もしないことを、頑張る。 スケジュール帳に「余白」という、最も重要なアポイントメントを入れる。その時間は、何かを生み出そうとするのではなく、ただ、在ることに徹する。
  • 流れに身を委ねることを、頑張る。 自分の力でこじ開けようとするのをやめ、静かに状況を観察する。最適なタイミングが、向こうから訪れるのを、辛抱強く待つ。

これは、常に前進しようとする衝動に抵抗し、自分を律する、極めて知的で、高度な「頑張り」なのです

「何もしない」を、練習する場所

とはいえ、競争と効率が重んじられる社会の中で、「頑張らない」を実践するのは、孤独で、勇気のいることです。

私たちの意志は、ともすれば「もっと頑張らなければ」という社会の声に、いとも簡単に負けてしまいます。

『みずは』の空間は、この「『頑張らない』を、頑張る」ための、最も安全で、効果的な練習の場(ドージョー)です。

カプセルの中に身を横たえれば、そこには、あなたが「頑張る」べき対象は、一つも存在しません。
 達成すべきタスクも、乗り越えるべきハードルも、あなたを評価する誰かもいない。

ここでは、あなたは、ただ、「何もしない」ことしかできないのです。
その環境が、あなたの心と身体に、深く染み付いた「頑張りの癖」を、強制的に解き放ってくれます。そして、全身の力が抜けた、本当にリラックスした状態を、あなたの細胞に、もう一度思い出させてくれるのです。

前進するための、最も知的な後退。 未来を掴むための、最も力強い静止。

それが、『頑張らない』を、頑張る、ということ。 その勇気ある休息こそが、これからのあなたを、まだ見ぬ場所へと、きっと連れて行ってくれるはずです。

その他の投稿

それは「癒し」ですか? それとも「逃避」ですか?

どうしようもなく疲れてしまった日。 プレッシャーに押しつぶされそうな時。 「もう、何もかも忘れてしまいたい」と、心が叫ぶ夜。 そんな時、私たちは、自分なりの方法で、心に休息を与えようとします。 好きなドラマを一晩中見続け […]

「頑張らない」を、頑張る

あなたはきっと、とても頑張っている人なのだと思います。 より良い自分になるために、新しい知識を学ぶ。 目標を達成するために、時間を惜しまず努力する。周りの期待に応えるために、常にベストを尽くす。 その向上心と、ひたむきな […]

マッサージでも、エステでもない。私たちが「ただ、横になる」という体験にこだわる理由

「心や身体が疲れたな」と感じた時、あなたの頭には、どのような選択肢が思い浮かぶでしょうか。 凝り固まった身体を、プロの技術で揉みほぐしてもらう「マッサージ」。 肌に潤いや輝きを与えてくれる、特別な「エステティック」。 こ […]