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睡眠の“質”を科学する。なぜ、ただ長く眠るだけではダメなのか?

「8時間、しっかり眠ったはずなのに、朝から身体が重い…」 「休日に、たっぷり寝だめをしても、疲れが抜けた気がしない…」
もし、あなたに、そんな経験があるとしたら。 

それは、あなたの睡眠に、十分な「長さ」はあっても、最も重要な「深さ」が、足りていないからかもしれません。
現代のウェルネスにおいて、睡眠は「量より質」の時代へ。 今回は、この「質の高い眠り」の正体を、科学の視点から、探っていきましょう。

眠りの中の、二つの「専門チーム」

私たちの眠りは、ただ意識がないだけの、平坦な時間ではありません。 そこでは、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という、二つの異なる専門チームが、一晩のうちに、何度も、周期的に、交代しながら働いています。

  • レム睡眠 – 「心のメンテナンス」チーム
    脳が活発に活動し、私たちが「夢」を見る、浅い眠りです。この時間、脳は、その日に起きた出来事や、学習した情報を、整理整頓し、記憶として定着させる、という重要な作業を行っています。

  • ノンレム睡眠 – 「脳と身体の、大掃除」チーム
    脳の活動が、最も穏やかになる、深い眠りです。特に、眠り始めの90分間に訪れる、最も深い「ノンレム睡眠」の間に、私たちの身体は、以下のような、生命維持に不可欠な、大掛かりなメンテナンスを行っています。

成長ホルモンを分泌し、細胞の修復や、疲労回復を促進する。 ・脳内に溜まった、老廃物(アミロイドβなど)を、洗い流す。 ・免疫システムを、正常に機能させる。
つまり、私たちが、朝、すっきりと目覚め、「今日も頑張ろう」という活力を感じるためには、この「深いノンレム睡眠」という、大掃除チームに、しっかりと働いてもらうことが、何よりも、不可欠なのです。

深い眠への「通行証」を、握るもの

では、どうすれば、この重要な「深いノンレム睡眠」を、確実に得ることができるのでしょうか。 

その鍵を握っているのが、私たちの心と身体のON/OFFを司る「自律神経」です。


深い眠りという、神聖な場所へ入るための「通行証」は、自律神経の「ブレーキ役」、すなわち、心身を休息・修復モードにする「副交感神経」だけが、発行することができます。

しかし、ストレスや、夜遅くまでのスマートフォン操作によって、活動モードの「交感神経(アクセル役)」が、夜になっても優位なままだと、この通行証は、なかなか発行されません。その結果、眠りが浅くなり、大掃除チームは、本来の仕事ができないまま、朝を迎えてしまうのです。

最高の眠りのための、「最高の序曲」

『みずは』での体験は、睡眠そのものではありません。 

しかし、その夜に訪れる、最高の眠りのための、「最高の序曲」となり得ます。
私たちのサービスは、その核心において、昂った交感神経を鎮め、副交感神経を、穏やかに、優位にさせていくために、デザインされています。

慶應義塾大学の研究においても、水素吸入が、夜間の副交感神経の活動を高める可能性が示唆されています 。


日中や、夕方の時間に、意図的に、この「OFF」のスイッチを入れること。 それは、夜、あなたがベッドに入る頃には、身体の指揮者である自律神経が、スムーズに、休息モードへと移行するための、完璧な準備を整える、ということです。

質の高い休息は、夜、ベッドに入ってから始まるのではありません。 それは、日中の過ごし方、特に、いかにして、心と身体のスイッチを「OFF」に切り替える準備をするか、ということから始まっているのです。

最高の眠りのための、最高の序曲を、あなたに。

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